半導体電子部品の納期問題が改善の方向に向かいそうですが、過去の経験から先行手配した部品が入荷してくると実需との乖離が見えてきて半導体商社は在庫問題に直面します。いわゆる長期滞留在庫問題です。資金的な余裕が無いと商社は黒字倒産となります。その前に汎用品ならば商社が在庫を換金する為投げ売りして市場価格が破壊されます。この為市況が復帰した時には長期滞留品の価値が下がり赤字覚悟で販売せざるを得ません。台湾のファブレスI.Cデザインハウスだけが値上げと長期受注で利益を上げている訳では有りません。ファウンドリー工場に長期発注と高い価格での注文は引き取り義務が有り毎年12月末には全ての発注の清算をして翌年の年間発注数量と新価格での契約が有ります。舵取りが非常に難しいですが来年のファンドリー工場との契約は特にforecastabilityが求められます。世の中すべてに言えますが政治でも経済でもforecastabilityが高くないと困るのは自分自身です。